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MESSAGE メッセージ

CHAIRMAN MESSAGE

会長メッセージ

未来をつくるキャリアの授業

渡辺 秀和

Hidekazu Watanabe

代表取締役会長

「キャリア教育プラットフォーム」で日本を豊かな社会にする

「キャリア設計」を学ぶ機会に乏しい、日本

人は、人生の大半の時間を仕事に注ぎます。豊かな人生を歩む上で、「キャリア設計」はどなたにとっても大切なテーマと言えるでしょう。

しかし、日本の教育環境では、キャリア設計の知見を学べる機会がほとんどありません。 私はこの状況に強い問題意識を持ち続け、(株)コンコードエグゼクティブグループを創業しました。

コンコードは、長年にわたりビジネスリーダーのキャリア設計を支援し、一人ひとりの夢や志の実現に向けて伴走してきました。豊富な支援実績が評価され、2010年には「日本ヘッドハンター大賞」の初代MVPを受賞しています。

また、キャリア設計の知見を広く伝えることも、コンコードの中核的な活動として位置づけてきました。書籍の出版や大学でのキャリア教育活動にも、10年以上にわたり取り組んでいます。

東京大学「未来をつくるキャリアの授業」で抱いた危機感

2017年には、東京大学の学部3,4年生、院生を対象に、全12回にわたる本格的なキャリアデザインの授業を行いました。

毎回300人近くが出席するほどの盛況ぶりで、大教室はいつも熱気に包まれていました。各授業の終わりに拍手が沸き起こる様子を目にして、学生たちがキャリア設計の知見を必要としているのを確信しました。

一方で驚いたのは、初回の授業で行った職業観アンケートで、「学生時代は薔薇色、社会人になったら灰色」という趣旨の回答が数多く寄せられたことです。東京大学で学ぶ優秀な学生の中にも、社会人生活に明るい希望を持てていない人が少なからずいることに、愕然としました。

人生のすばらしさ、人と社会の役に立つことの喜び、働くことの醍醐味を伝えたい。日本中の学生に開かれた形で、より早く、より広く、キャリア設計の知見を届けなくてはいけない。

――その想いから誕生したのが、大学の授業の枠を超えて、すべての学生が活用できる「キャリア教育プラットフォーム」の構想でした。

学生のキャリア形成を取り巻く「2つの問題」

日本の就職活動の現状を分析すると、大きく2つの問題が見えてきます。

1つめは、多くの学生が、自分の好きなことや就きたい仕事を十分に考えずに、就活を行なっていることです。「就職偏差値」や「企業ブランド」に翻弄され、安直に就職先を決めてしまうケースが多々見受けられます。多様な選択肢を持つにも関わらず、好きでもない仕事に就くのはもったいないことです。

2つめは、大部分の学生が、社会に出る準備が不十分なまま就職していることです。基礎的な「ビジネススキル」や、人と「協働するスタンス」を身につけることなく入社すると、顧客や上司に厳しく叱られる場面も増えます。そうなると、せっかくの仕事が苦痛ばかりとなってしまうでしょう。

これらに起因する「新卒社員の約30%が3年以内に離職する」という不幸な状況は、25年以上前からずっと変わっていません。早期離職の原因は、“今どきの若者”にはないのです。「社会で活躍する人材を育てる」という観点が十分ではないまま続いてきた、日本の教育制度に根本的な問題があると私は考えています。

キャリア教育プラットフォーム「CareerPod」が、日本の就職活動を変える

この問題を解決するために私たちが立ち上げたのが、キャリア教育プラットフォーム「CareerPod」です。ビジネス知識を持たない学生でも理解できるように、「キャリア設計」の知見を基礎から解説し、社会に出る準備となる「優良な長期インターンシップ」の機会を提供しています。

CareerPodでは、大学1年生という早い時期から自分のキャリアに向き合うことで、就きたい仕事を着実に見つける「スロー就活」を提唱しています。就活生になってから焦ってエントリーシートを書き始める従来の就活とはまったく異なる、本質的な就活スタイルです。

「キャリア設計」が、個人と社会を豊かにする

少々おおげさかもしれませんが、キャリア設計には、日本を豊かな社会に変える力があると、私は考えています。

現時点で、日本の多くの人々は、すでに多大な努力をしています。重要なのは、その努力が報われること。望むキャリアを実現して、幸せになることです。

そのためには、自分が目指す将来像をしっかりと定め、“なすべきこと”へ努力を集中させることが大切です。就く仕事が異なれば、身につけるべきスキルや知識も、当然異なります。全方位的に勉強したり、やみくもに努力の量を増やしたりしても、目指す将来像には直結しません。「努力が報われる人生」を実現するうえで、キャリア設計は大切なリテラシーなのです。

また、キャリア設計によって望む人生を実現できると、精神的に豊かになるだけではありません。生み出す価値が高くなり、収入面でもおおいに恵まれるようになるのです。このような人々が増えれば、日本全体で生み出す価値が飛躍的に高まります。少子化の日本を活性化させるうえで、非常に大きな意味を持つことでしょう。

日本の教育制度にキャリア設計の観点が加わることで、「自分の好きな仕事を通じて、周囲の人々を幸せにし、より良い社会をつくる」――そのような豊かな人生であふれる社会を、皆様とともに実現していきたいと考えております。

CEO MESSAGE

社長メッセージ

未来をつくるキャリアの授業

高松 祥大

Yoshihiro Takamatsu

代表取締役社長

志を持って働くリーダー
を1人でも多く日本から

日本の一人当たりGDP、労働生産性の低下、低い賃金など近年、他国と相対比較した際の日本の未来について明るくない報道をよくみかけます。

これは、日本人の努力が足りていないからでしょうか。私はそうは思いません。早い人だと小学校に入る前から勉強をし、受験等のさまざまな壁を乗り越えて大学に入学します。大学を卒業してからも、朝早くから夜遅くまで会社のため、家族のために働いています。
ではなぜ、このような状況になってしまうのか。もちろん政策的な課題もありますが、働く個人の意識に原因があるのではないでしょうか。

何のために仕事をしているのか、人生・キャリアを通して何を達成したいのか、それがわからないまま、やりがいを感じられず仕事として割り切って働くことが労働生産性の低さや、各個人が生み出す価値にも悪影響を与えています。

日本人の多くは「大学生活は人生の夏休み、社会人は我慢の時間だ」そのように考えているかもしれません。しかし、100年時代と言われる中で大学卒業後の残りの80年近くの人生を我慢して生きていくことは幸せなのでしょうか。
親や周囲の期待に応える仕事に就くことが、幸せにつながるのでしょうか。
仕事も含めて自分の活動が、社会を良くしているという自覚、やりがいを持って取り組むことができることこそが、人生の幸せだと思います。

一人一人が豊かな人生を送り、日本が成長していくには、キャリア設計の段階から自分が好きなこと・情熱を注げることを見つけ、高い意欲を持って多様な活動に取り組む個人が増えていく必要があります。
このような自分の志を持って働くリーダーを、キャリア設計の機会を通して1人でも多く日本から生み出していくことを、コンコードアカデミーは目指します。

「ビジネス×社会課題解
決」情熱を持てることと
の出会い

好きなこと、情熱を注げることはなにか。
大学1年生の時にフィリピンのスラム街にて、子供向けの教育支援を行うボランティア活動を行い、帰国後には医療系事業会社で新規事業開発に従事しました。これらの経験を通し、将来は事業や経営を通じて社会の課題を解決するようなことをしたいと考えるようになりました。

大学時代の早い段階から自身のキャリアについて考える機会に恵まれた私は、残りの大学生活の期間で長期的な視点でキャリア・人生で何を達成したいのか、自分の好きなことは何かと分析することができました。
しかし、大学の友人や社会に出て働き始めている先輩方と話していると、自分がやりたいことがわからない、何のために今の仕事をしているかわからない等、これからの人生をポジティブに捉えている人が少ないということに衝撃を覚えました。

成績も良く、充実した学生生活を送り、日本・世界を代表するような大企業に勤めていても人生について悩む先輩方が多くいました。社会に出る前の学生時代にキャリアについて考える機会がないまま、社会人となり目の前の仕事に追われ、気づいたら自分の志を達成するどころか見つけることさえもできず引退する姿を想像すると、違和感を覚えずにはいられませんでした。
しかし、キャリアと真剣に向き合う機会はそう簡単にみつけることはできません。学生時代はサークル活動や友人との時間など楽しいことは多いですし、学業もあります。将来について考えるきっかけや、その考え方について教わる機会もなかなかありません。そうした中、学生が学部1、2年生の早期から自分のキャリアと真剣に向き合い夢や希望を実現するようなキャリアを歩める、そのための情報、機会の提供を行いたいと考え、この会社を立ち上げました。

これまでに東京大学の学生を中心に多方面にてキャリア教育の機会を提供してまいりました。私達が描いているこのような目標の実現には前途多難ですが、目標の達成に一歩一歩近づいてきております。このような活動にご賛同いただける企業様、個人の方々からの引き続きのご支援賜りますようお願い申し上げます。

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